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2025.12.032025.12.02
Web制作 システム その他
WordPressの投稿画面でアイキャッチが設定できなくなった場合の対処方法を解説します。一般的な解決方法については下記①を参考にしてみてください。
今回はその他の対処方法について紹介します。それぞれが単体で原因となっていることもあれば、それぞれが複雑に絡み合っているパターンもあります。片っ端から確認してみることをおすすめします。
プラグインが競合している
プラグインが競合してアイキャッチ画像が表示されないことがあります。プラグインとテーマ固有のスクリプトがぶつかっている場合などに起こります。このような情報がピンポイントで公開されていることはあまりないため、プラグインをひとつずつ無効にして確認する必要があります。
このときキャッシュのクリアを行う方がより確実です。キャッシュのクリアといってもシステム側、サーバ側、ブラウザ側など様々ありますが、ここでは3つ紹介します。サーバ側のキャッシュが問題となることはあまりないとは思いますが、どうしても解決しない場合は各サーバのガイダンスに従ってキャッシュの削除を試してください。
ブラウザキャッシュのクリア
言わずとしればブラウザのキャッシュクリアです。不具合の問題点絞り込みや検証を行う際には、他の要素を極力減らすためにもシークレットモード(プライベートモード)を使用することをおすすめします。
パーマリンクの再保存
WordPressの管理画面から「設定」ー>「パーマリンク」を選択します。パーマリンクの構造を設定できるページに遷移しますので、何も変更せずに「変更の保存」ボタンをクリックします。厳密にはキャッシュではなく、内部ルールの再構築が行われます。テーマやプラグインが競合して不具合が出ている場合には有効なことがあります。
テーマのキャッシュ削除
テーマによっては高速化のためにキャッシュ機能を使用しているものがあります。このようなテーマの場合、独自にキャッシュ削除機能を実装していることがあります。「外観」ー>「カスタマイズ」の中など。このようなテーマの場合、検証のためにプラグインを無効にしたつもりが、思うような挙動にならないことがあります。テーマの説明に従ってキャッシュの削除を試してみてください。
JavaScriptエラーの有無を確認する
プラグインやテーマが原因で JavaScript エラーが発生していると、Gutenberg が途中で処理を停止し、アイキャッチや右側パネルが表示されなくなります。
ブラウザで投稿編集画面を開き、右クリック →「検証」→「Console」タブを開く。赤字のエラーがないか確認します。
エラーが表示されている場合、その内容に wp-block-editor や postimagediv が含まれていれば、エディタの描画が中断されている可能性が高く、原因の特定が早くなります。
ブロックエディター側が非表示設定になっている
WordPress 5.0から標準搭載されたブロックエディター(正式名称Gutenberg(グーテンベルク))側でアイキャッチ画像が非表示になっていることがあります。原因はエディタ自身の破損や、壊れたセッションがuser_metaに保存されてしまった、JSエラーなど複数考えられます。
最も簡単な確認方法は一時的にクラシックエディターに切り替えることです。これで直る場合は、何らかの原因でグーテンベルク側に異常が起こっている可能性が高くなります。
ブロックエディタのユーザー設定(user_meta)が破損している場合
グーテンベルクではユーザーごとに情報が保存されています。このファイルが破損すると正しいUIが表示されなくなることがあるようです。下記方法でリセットしてみてください。
WordPress管理画面 →「ユーザー」→「プロフィール」 →「ビジュアルエディターを使用しない」に一度チェックして保存 →再度チェックを戻して保存(これでエディタ環境の内部設定が再生成されます)
「ビジュアルエディターを使用しない」が表示されない場合
Classic Editorのプラグインやブロックエディタを無効にするタイプのプラグインがインストールされていると、「ビジュアルエディターを使用しない」の項目が表示されない場合があります。これらのプラグインを無効化してから試してください。
対処法① クラシックエディターで保存してブロックエディターに戻す
信じられないことですが、これで直ることも結構あります。内部的には以下のような処理が行われているようです。
- Gutenberg用のブロック構造メタ(_edit_lock / _edit_last / _wp_block)を強制的に再生成
- 投稿内のブロックマークアップ(HTMLコメント)を“クラシック互換”に変換
- 壊れたブロック情報や壊れたUI設定を無効化
- ブロックエディタが「再初期化された投稿」として読み込む
これにより、壊れた状態で保存されていたGutenbergの内部データがリセットされるため、 ブロックエディタ側のJSエラーやUIバグが解消されます。
対処法② テーマを一時的に別のものに変更する
「外観」ー>「テーマ」から別のテーマに切り替えます。Twenty Twenty-Oneなどプリインストールされているテーマで構いません。この方法は GutenbergのJSエラーやUIバグの緊急リセット手段として有効です。テーマを戻すと直っていることがあります。
- テーマ固有の設定(theme_mods)
- テーマのキャッシュ(theme stylesheet, template path, block styles)
- Gutenberg で読み込まれるテーマCSS/JSの依存関係
- metabox やサイドバーのパネル構成
- エディタの内部キャッシュ(localStorage + user meta)
- テーマの functions.php が改めて初期化される
対処法③ テーマ切り替えをしても直らない場合
これで直らない場合は、テーマファイルが破損している可能性があります。グーテンベルクが現在のテーマのスタイル情報を取得しようとして失敗しているなどです。
style.cssを確認する
テーマフォルダのルートに入っているstyle.cssを確認します。テーマフォルダは通常 /wp-content/themes/テーマ名 のフォルダに格納されています。ブロックエディターはテーマの情報をstyle.css から取得します。Theme NameやText Domainがきちんと定義されているか確認します。このふたつが欠けているとグーテンベルクが読み込み途中で処理を中断してしまうことがあるようです。
/*
Theme Name: My Theme
Text Domain: my-theme
*/
まとめ
WordPressでアイキャッチが設定できなくなった場合の対処方法を2回にわけてご紹介しました。以上のすべてを試しても直らない場合は、ひとつひとつの項目を深堀りしていくことで解決することもあります。諦めずに試してみてください。
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