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2023.11.29印刷物

最終更新日:2024年2月2日

カタログ制作で失敗しないためのポイントと進め方を目的別に解説

カタログ制作で失敗しないためのポイントと進め方を目的別に解説

印刷によるカタログ制作は、現在WEB媒体が主流になりつつある中でも必要性のある媒体の1つです。
インターネットによる閲覧は便利ではありますが、ターゲットや目的、用途によっては、紙の方が良い場合があります。
この記事では、カタログを制作する上で必要な情報である、種類や目的、制作ポイント、注意点、制作の流れを説明してきます。

■ カタログの種類と目的

カタログの種類と目的

カタログといっても、ターゲットや目的別に様々な種類があります。
ターゲットがBtoC向けのものやBtoB向けの物。目的が営業や、ブランディング、採用などいくつかあります。
まずはどのようなカタログの種類があるのか、目的を踏まえて説明いたします。

会社案内カタログ

会社案内のカタログはどのような企業なのかを総合的に伝える事が目的のカタログになります。
ページの構成要素としては、基本となる「会社概要」、今までの経緯が分かる「沿革」、代表がどのような人か知ってもらう為の「代表挨拶」、事業内容を知ってもらう為の「事業内容の紹介」、製品やサービスを知ってもらう為の「サービス案内」などになります。
会社案内のカタログには、会社自体を知ってもらうだけでなくブランディングの目的もあります。
色やデザインなどブランド戦略も考えて作る必要のあるカタログになります。

営業用カタログ(商品カタログ)

営業用カタログは、営業として企業に訪問した際や、資料請求、展示会、ショールームにお越しいただいた際に配布するカタログになります。目的が営業用ですので契約に結び付くようなページ構成になります。
サービスや商品の種類や内容、価格などを写真付きで分かりやすく掲載したり、サービスや商品に興味を持ってもらう為に、特徴や他社製品との違いを明記したりします。
ただ配布するだけでなく、カタログを使って説明をしますので説明しやすい内容にする事も大切です。

通販カタログ

通販カタログはお客様に商品を購入してもらう事を目的として制作するカタログです。
一般消費者をターゲットとしたBtoCで使う場合と、興味をターゲットとしたBtoBで使う場合があります。
どちらも最終目的は購入に繋げる事ですので、ただ商品を掲載するだけでなく、注文用の電話番号や、通販サイトへの誘導用のURLやQRコードなども掲載します。
1回配布して終わりではなく、定期的に最新情報を掲載して配布するのも特徴です。

デジタルカタログ

カタログ制作は印刷以外に電子化してインターネット上で見る事ができる「デジタルカタログ」があります。
通常ホームページ内で閲覧できる物が多いです。検索していつでも気軽に好きな時に見る事ができますのでユーザに好まれていますが、紙媒体と違い印刷する費用や手間が掛からず、
また差し替えや更新が楽なので企業側にもメリットがあります。
デジタルカタログの種類により費用が掛かる場合がありますので、費用対効果を考えて種類を選ぶと良いでしょう。

カタログ制作で失敗しないためのポイント

ポイント

カタログ制作をする際になんとなくで作ってしまうと、費用が掛かるだけで本来の目的を果たす事ができません。
各カタログの種類別に目的や用途があると思いますので、最大限に効果を出すための
ポイントを意識して制作する事が大切です。

カタログの目的・用途に沿った内容にする

カタログを制作する際は、作成する目的や用途に合わせた内容にします。

目的

  • ブランディング
  • 製品やサービスの周知
  • 求人の応募
  • 購入促進

用途

  • 資料請求
  • 営業での説明
  • 展示会やイベントでの配布
  • 店舗やショールームでの配布

目的や用途によって、掲載する情報や掲載の仕方が大きく変わってきますので、カタログを制作する際はしっかり決めるようにしましょう。
会社案内カタログであれば企業としての魅力が伝わるように、営業用カタログであれば契約に結び付くようなカタログになるように、カタログの目的や用途を意識して制作する事が重要です。

カタログを見るターゲットを絞る

カタログ制作の際は、このカタログを見るターゲットを絞る事が大切です。
ターゲットの属性ごとにカタログのデザインや表現、掲載内容が変わってきます。
年齢に合った色や文字サイズ、性別にあったデザインや画像など見やすさ、好みの傾向も異なってきます。
カタログのターゲットを決める時は、年齢・性別・地域に加え、趣味嗜好やライフスタイルにも意識すると良いでしょう。
また自社製品のターゲットはどこなのかも忘れずに考えてください。

競合他社のカタログを調査・分析する

カタログ制作の上で、競合他社のカタログの調査や分析は欠かせない作業です。
展示会やショールームに行って入手したり、資料請求をして取り寄せて調査・分析をしましょう。
複数のカタログを調査する事により、良いカタログの傾向が見えてきます。掲載内容、見やすく魅力的なデザイン、表現方法など細かく分析しましょう。
また競合他社と差別化するヒントを掴む事ができます。
注意点としては丸ごと真似しない事です。他社に真似したと思われないように気を付けてください

カタログ印刷の仕様の決め方

カタログ制作前には、予め印刷の仕様を決めておく必要があります。仕様によって出来上がりも違いますが価格や納期も変わってきます。

決めておく事は以下になります。

  • カタログの出来上がりサイズ(A4やB5、変形など)
  • 縦型か横型か?
  • カタログ印刷の用紙サイズ(コート紙、マット紙、上質紙など)
  • カタログ印刷の用紙の厚み(110K、135Kなど)
  • 印刷方式(オンデマンド印刷orオフセット印刷)
  • 印刷のカラー(片面4色、両面4色など)
  • 冊子の種類(中綴じ、無線綴じ、ポケットタイプなど)

製本の種類

カタログの印刷前確認の徹底

カタログ制作において最も気を使うのが印刷前の入稿データの確認です。
ホームページやデジタルカタログなどのWEB上の物と違い、印刷するカタログは誤字脱字や画像や情報の掲載間違いがあった際に簡単に直す事が出来ません。
もし印刷後に問題箇所がありましたら印刷のやり直しとなり部数によっては、高額な無駄な費用が発生してしまいます。

  • 今までの経験上ミスが多いのが、「誤字脱字」です。
  • 電話番号や価格などの数字
  • 漢字の変換ミス
  • 住所の脱字
  • 送り仮名の脱字
  • 流用した文章の脱字
  • などを良く見かけます。

確認する際は業者任せにせず、社内でも複数人で確認するようにしましょう。

カタログ・チラシのお問い合わせは

■カタログ制作のデザイン(種類別)とは

カタログ制作のデザイン(種類別)とは

カタログ制作をする上で、デザインは企業やサービス・商品を訴求する上で重要な役割をしております。またそのデザインはカタログの種類別に異なってきます。
カタログの種類毎に目指す目的、用途、ターゲットが異なってくるため、合った内容で作成する必要があります。
費用対効果のあるカタログを制作するために、カタログの種類別に下記を見て制作をしてください。

会社案内カタログのデザイン

会社案内のカタログはどのような企業なのかを総合的に伝える事が目的になり、営業や銀行、取引先への配布や広報活用や採用にと幅広い用途が求められるカタログになります。
その為、企業としてのイメージ戦略の役割がありますのでブランディングが大事になります。
企業のイメージカラーを使用し、企業のイメージに合ったデザインにし、自社のブランディングに沿ったデザインにします。デザインを統一しブランディング効果を高めるため、ホームページや名刺などともデザインを揃える事もあります。
会社の外観や屋内の写真、代表の写真など、文章だけでなく視覚的にもイメージが出来る内容にしましょう。
会社のイメージになるカタログですので見た目の良さはとても大事です。
写真はプロによる撮影、会社紹介の文章や代表挨拶などはメッセージ性が高いので、プロのライターに依頼すると事もおすすめします。

営業用カタログ(商品カタログ)のデザイン

営業用カタログでは、契約に繋げる事が目的となりますので営業目線で作成する事が大切です。展示会や営業に行った際に説明する時にも使いますので商品やサービスを見つけやすくし、またサービスや製品が魅力的に伝わるようなデザインにする必要があります。
カテゴリや分野別に整頓して掲載、仕様や特徴も明記し正確に情報が伝わるように掲載しましょう。
また、ただサービスや商品の情報を掲載するだけでなく、訴求や販促するという事を意識すると良いです。

  • 商品画像の掲載
  • 商品の特徴やこだわりポイント
  • 事例や実績
  • 導入インタビュー


など、購入後のイメージが付く情報も掲載すると、お客様が貴社の商品を使う事をイメージできますので、営業用カタログとしての精度が上がります。
掲載する写真は出来ればプロに撮ってもらい、より素敵に見えるようにしてください。

通販カタログの制作のデザイン

通信販売のカタログは冊子から商品をお選びいただきご注文いただく事が目的になります。通販サイトでの購入が主流になりつつありますが、年齢やライフスタイルによってはWEBからの注文より通販カタログを使った電話やFAXの注文の方がしやすい方もいますし、選ぶ時だけカタログで、その後WEBで購入する方法が良い方もいます。
その為幅広い層が使うカタログですので、誰が見ても見やすく、お目当ての商品を探しやすく、買いやすいデザインでカタログを作成する必要性があります。

  • 商品は分かりやすい分類にする
  • 見やすいフォントにする
  • 注文の仕方や、送料、返品などの情報明記
  • 注文へ誘導するための導線作り


を配慮したデザインを心掛けましょう。
また、通販カタログではそこに掲載されている情報が全てですので、写真の良し悪しは全体に影響する重要な情報になります。
商品をより素敵に見せるためにもプロによる撮影を依頼しましょう。特に食品の写真は美味しそうな写真になっているかが重要ですのでプロによる撮影をおすすめします。

■カタログ制作の流れ

カタログ制作のフロー

カタログ制作を行う際の流れをフローに分けて説明します。フローは様々ありますが、今回は一般的な流れを説明いたします。
カタログ制作の事前準備からカタログ制作会社への依頼の仕方、企画構成、デザイン含めて流れに沿って説明いたします。

カタログ制作の事前準備

まずは、カタログ制作に入る前の準備が必要になります。
準備としては業者を決めるための要素や条件になります。これらはコストを把握するためにも必要になります。
・目的、用途、ターゲット
・カタログに掲載する内容(おおよそでOK)
・デザインのこだわり(方向性)
・ページ数
・希望納期
・予算

を決めておきましょう。
決まりましたら下記フローに沿ってカタログの制作業者から決めていきます。

カタログ制作業者を決める

カタログ制作の業者決めは非常に重要になります。
見積書を複数の業者から取る(相見積もり)事はもちろんやるべき事ですが、注意点は見積り金額だけで決めない事です。安いという事だけで決めると出来上がったカタログがイメージと違う物になる場合もあり後々後悔する事にもなります。
選定ポイントは、
・内容に合った見積書であるかどうか
・制作実績
・納期
・営業担当者との相性
・こちらの意図が伝わっているかどうか
・提案型の制作会社かどうか

です。
カタログの完成度にも影響してきますので、複数の業者を総合的に比較検討し慎重に選びましょう。

カタログの内容を業者と打ち合わせ

カタログ制作の業者選定後は、いよいよ具体的な制作がスタートします。
事前準備で決めた内容をより具体的に制作業者に伝えて進めましょう。
またカタログ制作はスタートが肝心です。作成するカタログのターゲット、目的、用途は共通認識として持ち、制作の段階でズレが生じないようにしましょう。

カタログの企画・構成を決める

カタログ制作の企画・構成を決める際はまずは原稿の整理から行いましょう。
ホームページに掲載している情報を流用する際も改めて内容の見直しを行うと良いです。
作成するカタログの種類毎に必要となる情報をまとめましたので参考にしてみてください。

会社案内カタログ会社概要、企業理念、沿革、代表挨拶、事業内容、サービス案内
製品カタログ商品名、コピー、商品説明文、仕様、価格
採用カタログ会社概要、企業理念、事業内容、福利厚生、先輩の声、社内環境

デザイン・レイアウトを決める

制作するカタログのページ数、内容に沿ってまずはページ割を決めていきます。
ページ割とは、各ページにどの原稿を割り当てるのかを決める事です。
ページ割が出来ましたら、掲載情報をどのようなレイアウトで配置するのかを決めます。
デザインは各カタログの種類や、ターゲット・目的・用途に合わせたデザインにしましょう。またデザインは企業ブランドに合った物にする事も大切です。
デザインはカタログ制作において重要な要素になります。業者にデザインの方向性を伝える際に口頭では上手く伝わらない場合がありますので、その際は参考となるカタログやインターネットで検索してイメージに近いカタログを見つけて共有すると良いです。

インターネット上で探す際に参考になりそうなサイトをいくつかご紹介します。
・パンフレット&チラシ見本帳  https://desinfinity.net/pamphlet-flyer-mihon/
・Pinterest  https://www.pinterest.jp/yf748745/ページもの参考/

取材・撮影・掲載画像の選定

カタログに掲載する紹介文や写真は、必要に応じて業者に依頼した方が良い場合があります。ホームペーと違い簡単に差し替えが出来ないのが印刷物です。
出来上がった後でもっと素敵な文章にすれば良かったとか、もっと見栄えの良い写真にすれば良かったと後悔しても遅いです。紹介文や写真でこだわりたい箇所、重要なところは外注に依頼しましょう。特にメッセージ性のある会社や事業紹介、代表挨拶、先輩の声はプロのライターに依頼した方がより伝わりやすい文章になります。
また食品系の写真はやはり素人では撮影が難しいため、プロに撮影を依頼する方が良いでしょう。
その他、イメージ写真も選定が必要です。こちらもこだわる場合は有料画像も視野に入れて検討してみてください。
無料の素材ですと他社も使用している可能性が高くなりますので、よりオリジナル性を求めたい場合は有料サイトを検討してみてください。

デザイン校正の確認・修正依頼

カタログの校正が上がってきましたら内容をよく確認してください。
提出した原稿や打ち合わせで決めた内容と相違ないか、デザインが希望通りに出来上がっているか細かくチェックしてください。そして気になる箇所があったら細かく事でも遠慮せずに業者に修正を依頼しましょう。
誤字脱字、表現間違い、変換ミスなどは複数人で必ず確認するようにしてください。

入稿(印刷に出す)

カタログ制作のデータが完成しました印刷会社に入稿します。色にこだわる際は、業者に依頼して色校正を見せてもらいましょう。イメージ通りの色でしたら以上で校了となり印刷と製本の作業工程に入ります。あとは納品を待つのみです。

まとめ

カタログはホームページとは違い印刷物ですので、作成した後で修正ができません。
その為慎重に進める必要があります。
この記事では初めてカタログ制作をする方にお届けしたい情報として
失敗しないためのポイントやカタログの種類、目的や種類に合ったデザイン、カタログ制作の流れを解説しました。
時間と手間と費用を掛けて作ったカタログが目的を達成し自社事業に大きく貢献できるように、目的や用途に合ったポイントやデザインを意識して制作しましょう。

カタログ制作でお困りの際は、下記エー・エムー・ティーまでお気軽にご連絡ください。

カタログ・チラシのお問い合わせは

【この記事のライター】

筆者情報

AMT編集部

長年の歴史でつちかってきた、確かな技術と経験・実績に裏打ちされたお役立ち情報をコラムとして配信しております。
まずはコラムをお読みいただきお役に立てますと嬉しいです。そして、どんなことでもお気軽にエー・エムー・ティーまでお問い合わせご相談ください。

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